「いつでも遊びに来てよ」と言えるような、素敵な部屋に憧れる。しかし現実は、とてもじゃないけど人様に見せられない汚い部屋。そんなジレンマを抱えている一人暮らしの人は多いのではないでしょうか。実は、「友達を呼ぶ」という目標は、汚部屋を脱出するための非常に強力なモチベーションになります。ここでは、人を呼べる部屋になるための、目標設定型の片付け術を紹介します。まず、具体的な目標として、一ヶ月後など、近い未来に友達を家に招く約束をしてしまいましょう。人を招くという明確なデッドラインを設定することで、「いつかやろう」という先延ばし癖に終止符を打つことができます。次に、招く友達の目線で部屋を見てみることです。自分が訪問者だったら、どこが一番気になるかを想像してみましょう。おそらく、玄関、トイレ、そして過ごす時間が最も長いリビングの三点が最重要エリアになるはずです。まずはこの三箇所に集中して片付けを始めれば、効率的に「おもてなしできる空間」を作り上げることができます。特に玄関は家の第一印象を決める場所です。靴は一足も出ていない状態にし、たたきを水拭きするだけでも、清潔感が格段にアップします。トイレは、念入りに掃除をして、清潔なタオルと新しいトイレットペーパーを用意しましょう。リビングは、床に物がなく、テーブルの上がすっきり片付いていることが最低条件です。片付けを進める上で、収納グッズを新しく買うのは最後の手段にしましょう。まずは今ある物を減らすことに集中します。友達に見せたくないものは、とりあえず一つの箱にまとめて「見せない収納」に隠してしまうのも、急な来客に対応するための緊急テクニックとして有効です。友達を招くという少しのプレッシャーを、自分を動かすためのポジティブな力に変える。そうすれば、汚い部屋からの脱出だけでなく、人との繋がりという素敵なご褒美も手に入れることができるはずです。
友達を呼べる部屋になるための片付け術