今回は、整理収納アドバイザーの私が、汚部屋を「少しずつ」片付けるための具体的なステップを、プロの視点から解説します。まず、最初のステップは、「現状把握」です。自分の部屋がどのような状態なのか、客観的に把握することから始めましょう。スマホで部屋の写真を撮ってみるのがおすすめです。写真で見ると、想像以上に散らかっていることに気づくはずです。次に、「目標設定」です。「いつまでに、どのレベルまで片付けたいのか」を具体的に決めます。ただし、最初から高い目標を設定する必要はありません。「週末までに、床に落ちているものを全て拾う」「1週間後に、この引き出しの中を整理する」など、小さな目標から始めましょう。3つ目のステップは、「分別」です。部屋にあるものを、「必要なもの」「不要なもの」「保留するもの」の3つに分けます。「必要なもの」は、普段使っているもの、これからも使う予定のあるものです。「不要なもの」は、1年以上使っていないもの、壊れているもの、もう使わないものです。「保留するもの」は、判断に迷うものです。迷った場合は、無理に捨てる必要はありません。「保留ボックス」を用意し、そこに一時的に保管しておきましょう。4つ目のステップは、「収納」です。必要なものだけを残したら、使いやすいように収納していきます。収納の基本は、「物の定位置を決める」ことです。よく使うものは取り出しやすい場所に、あまり使わないものは奥の方に収納するなど、使用頻度に合わせて場所を決めましょう。収納グッズを活用するのもおすすめです。例えば、仕切り付きのボックスや、吊り下げ収納などを使えば、空間を有効活用できます。5つ目のステップは、「掃除」です。物が減って、収納場所が決まったら、部屋全体を掃除します。床を拭いたり、窓を磨いたり、普段はなかなかできない場所までキレイにしましょう。最後のステップは、「習慣化」です。せっかく綺麗にした部屋を維持するためには、日々の習慣が大切です。「使ったものは元の場所に戻す」「毎日5分だけ片付ける」など、無理のない範囲でルールを決めましょう。汚部屋の片付けは、一朝一夕にはできません。しかし、焦らず、少しずつ、計画的に進めていけば、必ず理想の部屋を手に入れることができます。
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