私は、ゴミ屋敷で育ちました。物心ついた時から、ゴミに囲まれた生活を送ってきたため、それが当たり前だと思っていました。しかし、結婚し、夫との生活が始まってから、私は自分の育った環境が「普通」ではなかったことに気づかされました。まず、私が驚いたのは、夫の家の清潔さです。床には何も落ちておらず、棚には物がきちんと整理整頓されていました。まるで、モデルルームのような空間に、私は戸惑いを覚えました。次に、私が気づいたのは、夫の衛生観念の高さです。夫は、毎日、掃除機をかけ、床を拭き、水回りを掃除していました。ゴミ屋敷で育った私にとって、それは信じられない光景でした。私は、夫に「どうして、そんなに毎日掃除をするの?」と尋ねました。夫は、「だって、汚いのは嫌じゃない?それに、清潔な方が気持ちいいでしょ?」と答えました。私は、その言葉に衝撃を受けました。私は、今まで、「汚いのは嫌」という感覚を持ったことがなかったのです。結婚当初、私は、夫の生活習慣についていけず、戸惑うことばかりでした。しかし、夫と一緒に生活するうちに、私も少しずつ変わっていきました。物の定位置を決め、使い終わったら必ずそこに戻す。毎日、短時間でも良いので、片付けをする。不要な物は、定期的に処分する。これらのことを実践するうちに、私の部屋も、少しずつ綺麗になっていきました。そして、私は、清潔な空間で過ごすことの心地よさを知りました。ゴミ屋敷で育った私が、結婚して気づいたこと。それは、「普通」の生活の素晴らしさです。清潔な部屋、整理整頓された空間、そして、健康的な生活習慣。これらは、私にとって、かけがえのない宝物です。
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