ゴミ屋敷の片付けはプロに依頼するのが最も確実ですが、まだそこまでではない「ゴミ屋敷予備軍」の段階や、プロに依頼する前に「自分でできる範囲で簡易清掃」を進めたいと考える方もいるでしょう。ここでは、ゴミ屋敷の床掃除を自分で行う際の、安全かつ効率的な簡易清掃の「コツ」をご紹介します。無理せず、できることから始めることが大切です。まず、最も重要なコツは「安全の確保と防護具の着用」です。たとえ簡易清掃であっても、ゴミ屋敷の床にはカビ、ダニ、細菌などが存在している可能性があります。そのため、長袖長ズボン、ゴム手袋、マスク(可能であれば防じんマスク)、保護メガネを着用し、肌の露出を避けて作業しましょう。換気を十分に行いながら作業を進めることも重要です。次に、「ゴミを撤去し、動線を確保する」ことから始めます。床に散乱している物の中から、明らかにゴミと判断できるもの(生ゴミ、空き容器、チラシなど)を優先的にゴミ袋に詰めていきます。この際、自治体の分別ルールを確認し、ゴミ袋は密閉性の高いものを使用しましょう。まずは、足元に安全な通路を確保することに重点を置き、無理に大量のゴミを動かそうとせず、少しずつ作業を進めることが大切です。そして、「乾いたゴミから取り除く」のが効率的です。まず、フローリングワイパーや掃除機を使って、床面のホコリや乾いたゴミ、髪の毛などを取り除きます。この段階で、床に貼り付いた紙類や雑誌などがあれば、ゆっくりと剥がしていきます。無理に剥がそうとすると床材を傷つける可能性があるので注意しましょう。掃除機をかける際は、フローリングの板のつなぎ目にホコリが溜まりやすいので、木目に沿って丁寧にかけ、コード周りなど細かい部分はハンディモップや粘着ローラーを使うと効果的です。その後、「拭き掃除で汚れを拭き取る」作業に移ります。住居用洗剤を水で薄め、固く絞ったぞうきんや使い捨てのフロアシートで、床の表面の汚れを拭き取っていきます。特に汚れがひどい箇所は、洗剤を含ませたぞうきんでしっかり拭き取ったり、古い歯ブラシなどでこすり洗いしたりするのも有効です。拭き終わったら、水で固く絞った別のぞうきんで洗剤成分が残らないようにもう一度拭き取り、よく乾燥させましょう。これらの簡易清掃は、あくまで応急処置であり、完全に汚れや臭いを除去できるわけではありません。